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岩手県出身

サトウ 凛さん

酒田で芽吹く「表現者」サトウ凛の紡ぐ詞(うた)【後編】

岩手県八幡平市出身/大学進学を期に来酒/酒田市在住/会社員
音楽活動/ダンス/モデル/「Sound Horizon」コピーユニット「Send Horizon」所属/「Match Ark」 Gt.&Vo./アコースティックライブ&朗読「YORUKARA ASAMADE」主宰 出演

 

「YORUKARA ASAMADE」

昨年、アコースティックライブ&朗読「YORUKARA ASAMADE」を主宰しました。これもきっかけは希望ホールであった演劇ワークショップです。そこで知り合った女性が朗読の活動をされている方で、そのとき子どもたちに絵本の朗読をしながら「朗読は心の栄養になるんだよ」とおっしゃっていました。去年は自分の中で「言葉」というのが気になっていて、もっと知りたいことだったので、それを聞いて朗読はすごくいいものだと感じて、自分のライブでも朗読を取り入れたりしてみました。
アコースティックをされている方ってそもそも声がいいので、MCの声なんかも素敵です。私はそういう人が読んでいる本だとか聞いてるCDとかがすごく気になるんです。それで「あの人が朗読している姿」を考えたらすごく素敵だなって思って、お願いしてやってみました。
私よりもずっと長く音楽活動をされてきた方々に参加していただいたので、想像していた以上に素晴らしいライブになりました。出演された方から、ライブ中に朗読を取り入れるのはやったことがない、新しい試みができて自分達としても嬉しかった、と言っていただけたのがすごくよかったです。共演した大阪の法橋ハジメさん(※1)という方がいるんですが、その人に、ツアーで酒田に来るのに合わせて「凛ちゃんなんか面白いイベント組んで」と言っていただいたので、「じゃあこういうことしてみようかな」って思って。今まで誰かが企画してくれたライブとかに出演することばかりだったので、そういうチャンスをもらえたことはよかったと思っています。この取組みはこれからも続けていきたいですね。


法橋さんと


(※1)ギター弾き語りで全国を旅する「唄うたい」。大阪出身

 

「サトウ凛」と音楽と酒田

曲とかいろんな方法がありますが、どういうときに表現をしたくなるかと言えば、物事に対する漠然とした怒りとか、悲しみとかを感じたときです。私の場合そういう感情が結構、爆発的なんです。もちろん「嬉しい!」っていう感情もすごく大きいです。でも寂しいとか辛いとか、諸々あるんですけど、例えば寒くて嫌だとか、どっかでテロが起きて悲しいとか、そういうのも日々自分が感じている感情の一つで、そういう気持ちをいろんな手段で吐き出してるんだと思います。そうしないと自分を保てないのかも。たとえ負のエネルギーだとしても、あり余っている状態だから。
それを創作に向けて、そのまま出すだけじゃだめだから、磨いて磨いて磨いて磨いて、作品にする。自分が思っているようないろんな感情は、誰かも感じていることだと思うんですよね。今は自分のために吐き出している気持ちなので自分のためにやっている活動かもしれないんですが、自分の作ったもので誰かの心が動いたり、軽くなったりしたらいいなって思います。それは創作する人なら皆思ってることかもしれませんけど。感動してほしいとか、心の豊かさをつくりたいとか。。ロマンチストなんだと思います(笑)。


高校生の前でしゃべってくださいとか、そういう機会も多くなってきて、そういうときはどっちの立場でしゃべったらいいですか? って聞くようにしてます。普通にOLとして仕事をしている自分のライフワークとしての活動を話すか、「サトウ凛」として話すか、どっちがメインですか、って。人前に出るときはある程度「サトウ凛」モードではあるんですけど、仕事をしながらでもこれだけできる、っていうのを伝えたいのもあります。私は酒田にいてそれができてるっていうのを一番伝えたいんです。全部酒田で掴んだきっかけだから。
今は東京にしても感覚的な距離は近くなっていて、行こうと思えばいつでも行けるし、仕事もできる。場所は関係ないなって思うことがすごく増えてます。私が「これをやってみたい」と思うことと、東京からUターンで戻ってきた技術や知識をもった人たちがつながっていくことがあって、それで助けてもらうことが多いんです。本当に人に恵まれてるな、と思うんですけど、なんで恵まれてるかっていうのを考えると、ひとつは、一人で出歩くこと、一人でいることを恐れてないということがあります。あとはやりたいと思ったことを口に出してるかどうか、ということですね。口に出すと、誰かがそれを拾ってくれる。そういう意味では、自分は種まきを一生懸命してるんだと思います。そうすると芽が出ることがある。別にすごく友達が多いわけでもないし、むしろ内気で自分の殻に閉じこもるタイプだけど、一人でふらっと出かけられるような、旅人気質みたいなところがあるので、それで色んな人とつながることができてるのかもしれないですね。


酒田市移住PVにも出演中

酒田に誰一人知り合いがいない状態で来たから、早く馴染みたいとか、友達が欲しいとか、この街ではどんなことをやってるんだろうみたいな、そういう情報収集のためのアンテナはすごく高かったと思います。なので酒田市の広報もすごく読んでるし(笑)、地元紙とかスーパーに貼ってあるようなチラシとか、そういうのも結構チェックしてます。ダンスのワークショップがあるっていうことを知ったのも酒田市広報がきっかけでしたし。
音楽関係だと先輩方に話を聞いたり、ライブハウスのツイッターとかをフォローしたりするといろんな情報も入ってくるので、行ったことなくても気になるお店とかは結構チェックします。「酒田に来てつまんない」と言っている人は私の周りにはまずいないんですが(笑)、もしそういう風に言う人がいるとしたら、本当は自分でなんでも選べるのに、情報を得るためのアンテナが弱いというか、受動的であるような気がします。


酒田市広報チェックしてね

自分でやりたいことっていうのは自分でやらないと、満足も納得もできない。私の場合は誰かに与えられたものだけじゃ楽しくない。とにかく私が酒田で自分のやりたいことができてる、っていうのは声を大にして言いたい。すごく可能性のある街です。文化芸術基本条例(※2)も作ったじゃないですか。その過程をお手伝いさせていただいたんですが、暮らしの中でも文化芸術を大事にしてる人がいて、人生を豊かにするものとしての芸術の価値を知っている人がたくさんいます。それに傘福とか鵜渡河原人形とかの手作りの文化とか、黒森歌舞伎とか脈々と受け継がれてきた伝統も大切にしている。文化芸術を受け止めるという点でも、アーティストが活躍しやすい土壌が整っている場所だと思いますね。


自分にとって酒田は、近くにコンビニがあって、ライブハウスもこんなにあって、本当になんでもある街で、ちょうどいいっていう感じです。車は持ってないんですが、会社までは徒歩20分ちょっとくらいで、それもちょうどいい(笑)。買い物とかも歩いていける距離にスーパーもドラッグストアもあるから暮らす分には全然不便してません。るんるんバス(※3)も好きでよく活用してます。移住者目線なんですが、るんるんバスに乗ってると結構地名とか道順がわかる! 100円ですごく勉強になります(笑)。あとはライブとかイベントに出演するときは、みんな車に乗せてくれて助けてくれます。自分は結構苦手なことが多いので、「できないことは頑張ってやらない」って思ってるんです。だから車の運転も…(笑)。免許はあるんですけど、得意なことで頑張れたらいいと思っていて、皆もそうであればいいな、って思ってるから、思い切って甘えてます。


(※2)「酒田市文化芸術基本条例」自由で多様性を認める心豊かな市民生活に寄与するため平成30年4月1日より施行
(※3)酒田市営の市内循環バスです

 

これから

活動の核になっているのは音楽なんですけど、いろいろやってた時期っていうのは自分の中で音楽があんまり楽しくなくなった時期なんです。でもいろんな活動が結果的に音楽に跳ね返ってきてる。レコーディングをしてるっていうのもあるし、「Send Horizon」っていう新しいユニットを組んだっていうのもあって、今は音楽に気持ちが向いている状態です。逆に音楽以外はあんまりやりたくない。珍しく(笑)。やっと戻ってきた感じです。今まで結構ブレブレだったので。
大学時代のときにすでにライブハウスが楽しくなくなってしまってたので、もう6年くらいかな。長い(笑)。その間ももちろん音楽活動はしてたんですけど、すごく窮屈な感じがしたし、自分のスタイルがわからなくて悩んでましたね。自分に自信がなかった時期です。歌もいまいち、ギターもいまいち、何がしたいかわかんない、みたいな。すごく辛いものに感じたので、一旦音楽から離れたかった。だからダンスをやったり、写真をやったり…ただ今となっては、すごくちょうどいい時期というか、やっぱりしかるべき時にしかるべきことが起こるんだな、とは思いますね。それでやっとまた音楽に気持ちが向いたから、結果的に間違ってなかった、いろんなことやってよかった、って思います。


CDは年内には出したいですね。おおざっぱなスケジュールとしては4月~6月で制作して、まず1曲だけ先行で楽曲を公開したいな、と。。そのときにミュージックビデオもばっと出して。CDを売りますぞーっていうときに合わせてライブもいっぱい出て、4月から始まるハーバーラジオの番組「サタデーナイトハーバー」(※4)でも紹介できればと思っています。あわよくば売るだけで終わりじゃなくて、私は音楽を趣味としてでなく仕事としてやりたいと思ってるから、TV番組であったり映画であったりCMであったり、そういうところで曲が使われるようになりたい。
うちの会社は社長がアートに理解があって寛容で、仕事以外の時間が充実していると、その分仕事も頑張れる、という考えの方です。リフレッシュの時間はあるか、友達はいるか、ちゃんと遊んでいるか、って入社前に訊かれました。そういうボスのもとで働かせていただけるのはすごく恵まれているなって思います。この環境がなかったら今の活動はできてません。仕事をしながら音楽活動をしている方はもちろんたくさんいますが、それを会社の中でのびのび言えてるかといえば、多分みんな言えてないと思う。私も、後ろめたい、ではないですけど、いいのかな…みたいなことを思うこともあるんですが、でも自分の活動に自信を持っているので。恥ずかしいことじゃないし、音楽とかアートの活動をしていることが仕事につながる部分もたくさんあります。会社のため、と言うと大それてしまいますが無関係ではないし、自分にしかできないアプローチで仕事ができていると思っています。自分の生き方を一つのライフスタイルとして見ていただけたら嬉しいですね。



(※4)「サタデーナイトハーバー」毎週土曜日24:00〜1:00(第1回目放送4/6(土)24:00〜1:00)酒田エフエム放送ハーバーラジオ(76.1mhz)にて新番組がスタート!インタビュー前編でお話しいただいた「S-Planet」店主のイツッキーさんとサトウ凛さんが、サブカルな話題を中心に深夜っぽいトークを繰り広げます。
 情報はTwitter(@761saturday)から発信中!フォローしてね!
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 インターネット放送でもお聴きいただけますので詳しくはHP(http://www.sakatafm.com/)で!


サトウ凛
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