宮城県出身
大塚 楓さん

酒田で、庄内でやりたいことがいっぱいで毎日楽しいです!
平成28年より酒田市に移住。
現在は酒田市内の会社に勤務。
休日は友人と食に関わる活動をしたり、芋煮会やバーベキューイベントに参加したり、アクティブな酒田ライフを送っています。
酒田に来たきっかけは?
大学生のときは山形市に住んでいたのですが、庄内地方の会社のインターンシップをいくつか経験しました。
大学2年生の年末年始だったかな。友人に誘われて北海道のトマム(*1)で2週間、「アルケッチャーノ」の奥田シェフのレストランで働いたんですよ。期間限定でお店を出していて。
そのときから庄内の食材と庄内に興味を持ったんです。それで酒田市の会社に就職し、酒田に来ました。
*1 北海道のリゾート地
宮城県出身の大塚さん。酒田市で暮らすことに心配はありませんでしたか?
庄内出身の友人が何人かいて、学生時代も何度か足を運んでいた土地なので、もともと身近に感じていました。
酒田に遊びに来るたびに、土地や人の良さに触れて、居心地がいいな、と思ってました。
私は車の運転も好きなので、車ひとつでどこにでも行ける便利さもあるし、全然心配しませんでした。
酒田市の印象はどうですか?
まず、「山、でかっ!」って思いました。私は宮城県仙台市の住宅密集地で過ごしたので、太白山とか蔵王山とか近くに山はあるんですけど、山のてっぺんしか見えなくて。市街地にいて鳥海山の裾野まで見える!! って新鮮で、びっくりして感動しました。
あとは、みなさん気前がいいというか、「もってけ」っていう感じなんですよね。会社の人たちが季節の野菜や果物を、どっさりくれるんです。自分ちで採れたからって。見返りを期待してるわけじゃなくて、ホント、持ってってくれって感じで、もらってくれるだけでうれしいって。こんな習慣が普通のことなんて、贅沢って思います。
食べ物がなんでもおいしいです! なんでもおいしいんですが、特にお米がおいしい。
毎朝パンを食べていた私が、酒田のお米がおいしすぎて、今はほぼ毎朝お米を炊いて食べてます。もちろん夜も。あ、酒田はパンもおいしいですよ! パン屋さんめぐりをして、市内ほとんどのパン屋さんを制覇したんじゃないかな。
食べ物の旬で季節を感じられる魅力が、酒田にはありますよね。
鳥海山の標高は2236m★
酒田は食べ物の旬が感じられるし、なんでもおいしいです!
スーパーでは必ず表示を見て、おなじ野菜なら高くても庄内産を買ってます。産直にもよく買い物に行くんですが、野菜や果物が安くてびっくり! 大量に入って100円とかよくありますよ。
酒田は隠れた名品が多いと思います。地元で採れた野菜はどれもおいしいし、珍しい在来作物もあるし。
地元の人はたいしたことないって言うけど、全然そんなことない。気づいていないのがとてももったいないです。
地元のものを使ったお店が多くて、両親が来たときも、何食べても美味しいって言いますよ。
庄内平野は食材の宝庫★
酒田市名産 刈谷梨
お友達と食に関わる活動をされていると伺いましたが・・・
友人と一緒に、特定原材料7品目(卵、乳、小麦、えび、かに、そば、落花生)を除去した、アレルギーの心配がある子どもでも食べられる、見た目もかわいいケーキを考えているんです。この前はマルシェに出店しました。特定原材料7品目を使わないお菓子って、味がしなくて見た目も素朴なイメージを持たれているようなので、それをどうにかしたくって。
最近は豆乳やレモン果汁を使って、カスタードクリームを、オートミールや米粉を使ってタルト生地を作り、フルーツタルトを作りました。もちろん庄内の食材も使いましたよ!
あと、酒田市の広報で、「酒田はぐ食プロジェクト」(*2)に関わるプログラムを知って、参加しました。
日本で伝統的に食べられてきた「まごわやさしい」(*3)を取り入れた健康的な食事を、特別意識しないで当たり前にできるようにしようという考えがすごくいいなと思って。自然体に無理せず、健康的な食生活ができる子どもに育てるっていう考えがすごくいいと思ってます。
酒田でこれから子育てをしていく世代として、酒田の代表的な取り組みとなるように続けていきたいです。
*2 2016年に誕生した、酒田の豊富な食材を生かして「授かる→生む→育てる」という命のサイクルを応援するプロジェクト。命をはぐくむ食事=「はぐ食」をキーワードに子育て世代が住みたくなる食の環境がある街づくりを目指している。
*3 まめ、ごま、わかめ、やさい、さかな、しいたけ、いもの頭文字
■「酒田はぐ食プロジェクト」https://www.facebook.com/hagushokupj/
「はぐ食プロジェクト」では「まごわやさしい」を取り入れたおやつも提案しています。
酒田市の冬は、暮らしてみてどうですか?
初めての冬は、風が強いことにびっくりして、耳がちぎれるかと思ったけど、すぐに慣れました。
雪は大学時代に山形市に住んでいたので慣れてたし、雪道の運転は社会人になってから始めたんですが、なんとかなってます(笑)。どうしても無理って日は何日かしかないし。
私は雪の時期はそんなに長く感じないかな。2ヶ月くらいじゃないですか??
このまえの冬は、家のキッチンの壁一面にレンガの壁紙を貼ったり、DIYっぽいことをして過ごしました。あと、冬は外の景色がきれいなんですよ。まっしろで。
そんな雪の写真を撮りに行きました。山居倉庫の雪景色とか、鳥海山とか。内陸側から上がってくる冬の朝日もすごくきれいに見えるのでぜひ見てほしいです。冬なんて私にとっては一瞬なので、特に不便は感じてないです。
■山居倉庫
http://www.sakata-kankou.com/spot/165
冬の山居倉庫
市街地から見る冬の鳥海山
お友達づくりは?
元々の友人つながりやインスタグラムなどのSNSでどんどん知り合いが増えてます。同世代のグループを作っていて、芋煮会、BBQ、マラソンなど、誰かが企画して、参加したい人が参加する、みたいな感じです。
酒田って、みんな受け入れてくれるんですよね。外から来た人も溶け込みやすい土地だなって思います。
酒田にずっと住みたいと思っているので、同世代の本音で話せる友達がほしくて、それで今のうちから仲良くなりたいと思って、いろいろ参加して楽しんでます。将来子どもができたら、親同士も子ども同士もいい関係でいられる、そんな楽しい生活がしたいなと思ってます。
これから移住を考えている方にメッセージを!
酒田にきてから知り合いが増えました! 外の人を受け入れてくれる土地だなって思います。お友達を作る場所もあるし。というか、一緒にそんな場所を作りましょう!!!
私のおすすめの場所は宮海海水浴場です。この夏は何度も夕日を見に行きました。
酒田に来てまだ数年なので、これからやりたいことがたくさんあるんです。
冬の玉簾の滝で氷曝を見たいし、月山で夏のスキーもやってみたいし、ボルダリングもチャレンジしてみたい!
■玉簾の滝
http://www.sakata-kankou.com/spot/169
車で隣の県に出かけることも多いのですが、行動範囲を車で2時間、とか広げると、本当にいろんなことができますよ。全然やれることがいっぱいです。
酒田はすごく楽しいところなので、仲間がどんどん増えたらいいなと思ってます。
子どもも一緒に行けるお店がいっぱいあるし、子どもがいるファミリーも酒田に来てほしいなと思います。
宮海海水浴場から見る夕日