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岩手県出身

サトウ 凛さん

酒田で芽吹く「表現者」サトウ凛の紡ぐ詞(うた)【前編】

岩手県八幡平市出身/大学進学を期に来酒/酒田市在住/会社員
音楽活動/ダンス/モデル/「Sound Horizon」コピーユニット「Send Horizon」所属/「Match Ark」 Gt.&Vo./アコースティックライブ&朗読「YORUKARA ASAMADE」主宰 出演

 

酒田へ

高校時代は生徒会長をやっていて、卒業後は歯科助手を目指していたんですけど、当時の高校の就職担当の先生が「お前はもっと遊んだ方がいい」とおっしゃって…今から考えると私はもっといろんなことを経験した方がいい、という意味だったんだと思います。そのときに大学進学を勧められて、岩手県立大学と東北公益文科大学の二つだったんですが、公益大については「なんもなくてすげーいい所だ」「海も山も近くていいところだ」って言われて(笑)。
それまで山形っていう場所を意識したことがなかったんですが、オープンキャンパスで実際に来てみて、確かにいいところかも、って思いました。受験したらご縁があって合格したので酒田に来ることになったんですが、両親は岩手に残って欲しいという気持ちがあったみたいです。最終的には自分の好きなことをやっていいよ、という風に言われたので、じゃあこっちの方でやっていきたい、と思って。
音楽は高校に入ってから始めました。中学までは、陸上とかソフトテニスとかスキーとか、スポーツばっかりやっていたんですが、進学したのがスポーツが強すぎる高校で(笑)。逆に一旦見切りをつけました。ただ何か打ち込むことがないと自分がだめになりそうな気がしたので、好きだった歌をはじめることにしたんですが…何を思ったか、とりあえずギターがあれば歌を歌えるんじゃないかと思って(笑)、それで「スポーツをやめるのでギターを買ってください」と両親にお願いして買ってもらったのが始まりです。


思い出の場所 大学のカフェテラスで



 

音楽

高校では軽音楽同好会に所属して、一応そのときにバンドを組んでいました。ライブハウスに行くようになったのも高校生のときで、そこで出会った同じ高校以外の人たちともバンドを組むこともありました。一人でもやっていたんですが、バンドに対する憧れがめちゃくちゃありました。
音楽ができる場所だったらどこでもいいなと思っていたので、地元を離れることに抵抗はありませんでした。大学でこちらに来る前、高校生のときに「酒田 バンド」とか「酒田 ライブハウス」で検索したり、あとは直接酒田で音楽をやっている人に話を聞きたいと思って、公益大の先輩にあたる「でこぽん2」(※1)っていうユニットの方にコンタクトを取ったりしましたね。「酒田ってライブハウスありますか」「酒田って音楽活動できますか」ってメールを送ったら「ありますよ」「大丈夫ですよ」と言ってもらえたので、それで安心して酒田に来ました。



(※1)東北公益文科大学にて結成。山形を中心に路上ライブやラジオ、ライブCMソングなど音楽活動のほか、音楽イベントの企画などを行っている

 

曲は自分で作っています。これまでCDを作る作る詐欺をしてきたので(笑)、今年は作ろうと思っていて、明日もレコーディングがあります。音楽を録れる方はたくさんいらっしゃるんですが、自分がいいな、と思える方に録ってもらいたかったんです。鶴岡にある「YAKITORI&MUSIC SING-TORI」さんっていう、焼き鳥屋さんの中にステージやレコーディング設備が整っているお店で録ってもらっています。アレンジ込みでお願いするんですけど、今回はアコースティックというよりはバンド寄りのサウンドになってます。ビデオも録りますよ。実は今はライブへの出演はそこまで積極的にやっていなくて、制作に充てる時間をつくったり、「Sound Horizon」のカバーユニットである「Send Horizon」の活動が中心になっています。
色々な活動の核になっているのは音楽ですね。音楽になると自分の中でスイッチが入るみたいで、よくMCと曲中のギャップがすごいって言われます。無意識ですが、それが自分の強みというか、世界観なのかなと思います。そういうことを言っていただけるようになって、やっと自分が定まってきたのかなと感じました。


 

「Send Horizon」では私が歌ったりお芝居をする役割で、他のメンバーには語りの人がいたり、恋人役がいたり、役者陣はそんな感じです。あとは生演奏で舞台をするのがこだわりなので、ギター、ベース、ドラム、クラリネット×2、かな。加えて大道具とか転換、照明の方もいるので、全部で10人くらいになるかもしれません。主宰の女の子が本家である「Sound Horizon」の曲を教えてくれたのがきっかけで、そのとき自分の中でふんわりと、舞台演出なんかも込みでパフォーマンスをしてみたいな、という気持ちがあったので、そこでうまくマッチした感じです。最初は彼女と私ともう一人の男の子の3人で始まりました。メンバーは20代~30代、庄内の人たちが中心で、最上地方からも一人来ています。「Send Horizon」としての公演はいままでに2回やりました。次はもうすぐなんですが、3/9に酒田の港座でやります。


「Send Horizon」稽古風景




3/9(土)酒田港座『CORESOLE』
CORESOLEホームページ http://coresole.simdif.com

 

ダンス、モデル etc.

ダンスに触れたのは希望ホール(※2)自主事業でコンテンポラリーダンスのワークショップに参加したのがきっかけです。ダンサーとしての活動が特段あるわけではないんですが、ちょっと前だとツアーで酒田にいらっしゃったアーティストの方とコラボレーションのような形で歌とダンスと、というライブをやったことがあります。
あとは去年、酒田出身の舞踊家 佐藤あゆ子さんが作・演出・制作を手がけた舞台「水鞠」に出させていただいたんですが、そこで気持ちを爆発させるみたいなシーンで、踊りでの表現がありました。そういうところでダンスは活きてるな、と思います。お誘いいただいたのが、これもちょうどお芝居に興味があった時期で(笑)。それまでは小学校とかのお遊戯くらいの経験しかなかったんですが、「この人ならきっと面白いことしてくれるんだろうな」って思って、内容とかもあまり聞かないで二つ返事で「やりたい!」って言っちゃいました。もちろんその後ちゃんと詳しくお話をお聞きしたんですが、やっぱりすごく面白いことを考えていらっしゃるな、と思って、やってみたいなと。


舞台「水鞠」より

モデルとしては声を掛けていただいて撮ってもらうこともあるし、逆に自分のイメージや姿をこういう風に撮ってほしいってお願いして撮ってもらうこともあります。踊っているところを見ていいなと思ったから撮りたい、と言っていただいたこともありますし、髪を切ったから撮ってほしい(笑)と言ったこともあります。音楽活動をする上で広く自分を知っていただきたいと思ったら、そんな風に写真に撮られ慣れておく必要があるんじゃないかって思っています。元々写真を撮られるのは好きじゃなかったんですが、それが好きになったら自分としてもいいことだなって思って、「撮られ慣れる自分になりたい」と思ったのが始まりです。



(※2)酒田市民会館の愛称。大ホール席数1287
http://www.kibou-hall.sakata.yamagata.jp/

 

大学の先輩にあたる齋宮征博(いつきまさひろ)さんという方と「SAKATA MUSIC FESTIVAL」で出会いました。齋宮さんのお店の「S-planet」でWEBラジオをやっています。元々はサカフェスのことで話がしたくてお店に行ったんですが、そこから親しくさせていただくうちに「ラジオもやってるんだよね」という話を聞いて。それがまたちょうどラジオをやってみたいと思っていた時期で(笑)、ゲストがいない時期があるということで「やってみたいです!」と言って参加させていただきました。ラジオは楽しいです。私のコーナーは「サトウ凛の臨機応変!お悩み相談!リンリンリン!」というんですが(笑)、人間関係とかのリアルな相談もあれば、「疲れが取れないんですけどどうしたらいいですか」とか「バレずに頭を掻く方法を教えてください」とか、なんでも来ます(笑)。私の時間帯は夜の11時くらいなので、それくらいの内容がちょうどいいかも(笑)。ラジオはこれからも続いていくと思います。


アニソンDJsBAR「S-Planet」
https://ja-jp.facebook.com/splanet2015/
WEBラジオアニソンクラウド
https://sp.live2.nicovideo.jp/watch/lv318646094

 

イラストを描くのが好きなのでそれで何か作れないかなと思って、オリジナルグッズも作っています。単純に自分のグッズがほしかった(笑)というのもありますし、仕事で今井アートギャラリー(※3)のクラフトイベントに関わることがあったんですが、そこで何か出品してみない? と言われたのがきっかけです。面白そうだからやります、とは言ったものの商品がないな、と(笑)。それで巾着袋に絵を描いたり、イヤリングを作ったりしてみました。ライブハウスではそのほかにステッカーと、ミニフォトブックも売ってます。「海水の街、淡水の魚」っていうタイトルなんですけど、私の写真をまとめてくれた方がいて、せっかくなのでそこに私のインスピレーションから詩を付けたものです。だから読み物としてもちょっと楽しめる内容になっています。大学時代の私の写真が多いので、髪形とか雰囲気とか場所とか、今とはちょっと違って多分楽しめると思います。【後編に続く】


photo by 加藤夕佳


(※3)鶴岡市羽黒町にあるギャラリー。洋画家 故今井繁三郎が生前に自己の画業を収納、展示するため1990年に建設した個人美術館が前身
http://www.imaimuseum.net/


サトウ凛
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