東京都出身
本間 真紀子さん

ずっと、自然豊かな街で暮らしたいと思っていました
酒田出身のご主人との結婚後に東京から移住し、子育てしながら働いている本間さん。
その土地の良い面を見つけようという前向きな気持ちで移住した本間さんのインタビューには、スムーズに移住先へ溶け込めるヒントが満載です。
出身はどちらですか?
東京都の八王子市出身です。東京といっても自宅の近くには多摩動物園の動物たちのエサを育てている牧草地や川があり、自然に囲まれた環境で生まれ育ちました。大学卒業後は医療事務の仕事に就き実家から都心の病院へ通勤していたのですが、混雑した電車に長時間揺られる日々が辛くなり、しばらくして杉並区阿佐ヶ谷で一人暮らしを始めました。同じ都内でも実家周辺の環境とは全然違い、人が多くて「都会で暮らしてる」って感じでしたね。
酒田出身の夫とは、私が新卒で入ったその病院で出会い、お付き合いを始めた頃から数年後には山形に戻るつもりだと聞いていたんです。私自身もいずれは自然豊かな場所で暮らしたいと思っていたので、酒田市という名前は聞いたことすらなかったですが、新しい生活が楽しみな気持ちが膨らみました。家族や友人たちと離れてしまうことの寂しさはもちろんありましたが、ワクワクのほうが勝ってましたね!
酒田の印象はいかがでしたか?
初めて酒田市を訪れたのは結婚することを決めた時だったんですが、確か3月の上旬だったので、ちょうど今頃の季節でした。「昨日まですごく寒かったんだよ」と言われましたが、その日はすごくお天気が良く、あちこちに綺麗な花が咲いていて、素敵な街だなって印象でした。風が強くて、雪は降るんじゃなくて下から舞い上がるんだって聞いていたので、覚悟して来ただけに良いギャップを味わいましたね(笑)。また、この時に義理の父が車で酒田市内を案内してくれたんですけど、行く先々でそこにまつわる歴史や思い出話をしてくれて、地元の人から愛されている街なんだなって思いました。街に歴史の厚みがある感じがして、酒田を好きになりましたね。
実際に酒田へ移住したのは4年前で、娘が生後7か月の時でした。夫の両親やお兄さんたちが、娘に会いに寄ってくれたり、食事に誘ってくれたり何かと気に掛けてくれたので、慣れない土地でもスムーズに生活をスタートさせることができました。日常のちょっとした疑問などを気軽に聞ける存在がいるっていうのは、すごく心強いと思います。また、積極的に外出して友達を作るタイプではなかった私に義母がベビースイミングを勧めてくれ、そこに通い始めたことで徐々に交友関係も広がったので、本当にありがたかったです。
近所の公園を裸足で走っています(笑)
娘にも、酒田でたくさんの思い出を作って欲しいです
酒田に移住して変化などはありましたか?
まずは時間的な余裕が生まれたことが大きな変化ですね。東京にいる時から、夫も積極的に育児をしていましたが、通勤時間だけで往復3時間かかっていたので、限界があったんです。でも今はその通勤時間がまるっと家族の時間になったのが嬉しい変化です。
酒田に戻ってから夫がすごくリラックスしているのが伝わってきて、通勤時間や満員電車がかなりストレスになっていたんだなって、移住してから気付きました。夫婦ともお酒が好きなので、機会があれば酒田の美味しい日本酒を一緒に飲むようにもなりましたし、休日の日は、近所の喫茶店に朝ごはんを食べに行ったりもします。
また、東京にいる時はペーパードライバーでほとんど運転していなかったんですが、酒田は道が広いし車通りもそんなに多くないので、安心して運転できるようになりました。さすがにこの冬は雪が多くて、初めて前が見えなくなる「ホワイトアウト」を経験したり、ありえない滑り方をするなどちょっと怖い思いもしましたが、スピードさえ出さなければ大丈夫なんだなって自信もつきました。
大好きな近所の喫茶店☆
慣れない土地での仕事と育児の両立は大変でしたか?
移住して半年ほどで中町にある本間病院の医療事務の仕事に就きました。仕事に対するスタンスは東京でも酒田でも変わらず、正確に丁寧に行うことを心掛けていて、医師や看護師とは違う立場の私たちに、患者さんも気さくに声を掛けてくださるので楽しくお話させてもらっています。
子育てしながらの勤務ですが、通勤時間が短いので時間に追われることなく生活できているなあと感じますね。夫も時間的に余裕が出来たので、子どもたちの登園準備など朝のバタバタを一緒に共有できますし、夫が保育園のお迎えをすることで、私が先に帰宅して夕飯の準備が出来るなど、とても効率が良いんです。2人目を出産後しばらくお休みしていましたが、2か月前から時短勤務で復職しています。職場には先輩ママさんも多いので、子育てしながら働くことに理解もしてくれますし、色々と情報交換もできて楽しいですよ。
また、夫の両親やお兄さん家族など関わってくれる人が増えたので、東京で暮らしていた時より育児にもゆとりが生まれました。
UIターンした方も多い職場です
少し年上の従姉弟たちと遊ぶのが大好きな娘
最近お引越しをされたと伺いました
ご縁があって出会った築40年の空き家を購入してリフォームし、4か月前に引っ越しました。移住する際、住まいに関してこだわったポイントは、「義理の両親の近くに住む」ということでした。子どもにとって、お世話してくれたり困ったときに助けてくれる人が多いというのはすごく心強いし、いろんな価値観の人と接することが大切だなと思うんですよね。ですので、移住してすぐは、子どもが少し大きくなったら歩いて行き来できる地域のマンションに入居し、一軒家を買う計画はなかったんです。でも2人目が生まれ、部屋が手狭になったこともあり、住み替えを検討することにしました。ただエリアは絶対に変えたくないと思っていたので、なかなか見つからず・・・、以前住んでいたマンションからほど近いこの物件に出会えたのは本当にラッキーでした。
そして住宅購入とリフォーム費用の一部は、「酒田市住宅リフォーム総合支援事業(※1)」と「移住定住者住宅支援補助金(※2)」を利用させてもらったのですが、移住者向けの住宅補助金は、あと1年この物件との出会いが遅かったら該当しなかったので、やっぱり運命だったのかなと思います。入居してから少しずつリフォームするパターンもありますが、私たちは希望のリフォームを入居前に終わらせました。今年の冬は特に寒かったので、床暖房など新しく取り入れた設備がさっそく役立ち、寒い日でも心地よく過ごせました。ありがたいことに、リフォーム補助金の情報も職場の方が教えてくださって、酒田の人ってとても面倒見が良くて優しいなぁと思います。
梁や柱を残してリフォームしました
※1 http://www.city.sakata.lg.jp/jyutaku/jyutaku/jyutakushikin/reform.html
※2 http://www.city.sakata.lg.jp/shisei/ijyu/ijuteijuhojokinn.html
これから酒田でやってみたいことなどありますか?
まずは、引っ越したばかりのこの家を少しずつ整理していきたいですね! 特に庭は、まだ何も手を加えていないので、お花を植えたり家庭菜園をしたり、ヤギって飼うの大変なのかなってネットで検索したり・・・夢が膨らんでいます(笑)。 酒田の人って家庭菜園されている方が多いみたいで、やってみたいって少し話しただけなのに皆さん色々教えてくれて、「大丈夫! やれるよ!」って励ましてくれました。
また、自給自足は無理としても、自分たちが普段食べているものを作ってみたいという思いをずっと持っているので、いつかは土地を借りてお米作りも経験してみたいですね。
夫は、Uターンしてから釣りに夢中になっていて、天気が良い日は仕事前に海へ出掛けて行くんですよ。朝3時に出発して8時前に帰ってきて子どもと一緒に朝食を摂って出勤するなんて、東京にいた頃には想像もつかなかった事ですが、健康的で良い趣味だなって思います。
また、今まではマンションだったので落ち葉の片づけなどほとんど必要なかったんですが、一軒家に暮らし始め、ご近所の方が周辺を綺麗に片づけているのを見て、こういう風に皆で町の景観を整えていくことを知り、子どもと一緒に風で飛んできた枝拾いなどするのも楽しんでいます。
酒田市へ移住を考えている方へメッセージをお願いします
どこに行っても、良い所や大変なことってあると思うんですけど、私はどんなところに住んだとしてもそこを楽しみたいって考える性格なんです。ですので、そうじゃないタイプの方に「どうぞ!来てください!」とは軽々しく言えないところはありますよね・・・、冬はそれなりに寒いですし。
でも、移住を検討しているということは、理想の暮らしのイメージみたいなものがあるかと思います。私の場合は、自然が豊かな場所で暮らしたいって気持ちでしたし、夫にとっては自分の生まれ育った場所で子どもを育てたいって気持ちですね。そういう気持ちがブレなければ、あとは暮らしながら楽しみを見つけていけるんじゃないかなって思います。春は山菜やタケノコ堀り、夏は海や川遊び、秋はきのこ狩りに栗拾い、冬は雪遊びと、季節ごとの楽しみが身近にありますよ!
酒田の人ってシャイな人が多いんですけど、子どもと近所を歩いていると、必ず声を掛けてくれるので、娘も挨拶を返したり、自分からどんどんおしゃべりを始めたりして、その温かさと距離感がとっても心地良いんです。東京では小さい子に声を掛けたいなって気持ちを持ってる人はいても、気軽に話しかける文化がないので、こういう交流も地方ならではですよね。
時間的にも空間的にも余裕のある暮らしの中で、家族みんながのびのびと生活を楽しんでいて、酒田に移住して良かったと思っています!
◆医療法人健友会『本間病院』
地域に根差し、地域の皆さんと一体となって安心して住み続けられる街づくりをすすめてきました。
病気の予防から治療・リハビリ・在宅支援まで切れ目のない医療・福祉の実践を行い、患者さん・利用者さんがいつまでも自宅で安心して生活できるように様々な支援を行っています。
充実した研修制度・福利厚生もあり、お互いに学びあえる環境で職員も長く勤めています。Uターン・Iターンで就職した職員もここ数年多くいますし、看護師や介護職の正職員を対象に転居費用や交通費等を支援する「再就職支度金制度」もありますので
ぜひ興味のある方はお気軽にお問い合わせください!
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http://www.kenyukai-sakata.jp
酒田市中町3丁目5-23
TEL: 0234-22-2556