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兵庫県出身

三木 ゆみさん

移住者だからこそ、自分から小さなアクションを!

兵庫県出身で、関西以外では暮らしたことがなかったという三木ゆみさん。
これまで培ったスキルを活かし、酒田という所縁のない場所でも地域との結び付きを深めている三木さんに、移住後も自分の「得意」を活かしながら暮らしを楽しむ秘訣を伺いました。

プロフィールを教えてください

兵庫県西宮市で生まれ育ち、関西を中心にスタイリストとして活動していました。
酒田市に移住後は、「Atelier Lien(アトリエ リアン)」という事務所を立ち上げ、関西でのお仕事も続けつつ酒田市の豊かな食材や魅力ある企業のお手伝いが出来ればと、「食」を軸とした活動を展開しています。
酒田に移住して一番驚いたことは、やはり「冬」ですね。酒田は雪の量が少ないと皆さん口を揃えておっしゃいますが、西宮市では雪が積もるということ自体がほとんどなく、雪はスキー場で見るものだったので、朝起きたら一面真っ白という光景に驚きました。また強風による地吹雪も経験したことがなかったので、電灯に照らし出された地吹雪を見上げ、「きれいだなぁ」と感激したことも覚えています。


移住前、そして現在もお仕事のベースとなっている「スタイリスト」とは?

スタイリストと聞くと、多くの方はタレントさんやモデルさんの洋服のコーディネートをするお仕事をイメージするかと思うのですが、私が選んだのは、フードや食器、空間などをスタイリングする業界でした。百貨店のお中元・お歳暮などギフトカタログ用の写真のスタイリングや、ハウスメーカーのモデルハウスを紹介する画像のセット作りなど、クライアントがPRしたい「対象」を素敵に演出し、ご希望のイメージに仕上げることが求められる世界です。主役となるものが食品の時もあれば、食器や空間の時などもあるので、画像に収めた時にその主役が一番引き立つように、雑貨屋さんを巡って周辺に置く小物を集めたり、その主役が一番魅力的に映るシチュエーションに合わせてロケの場所を探し、建築家さんに飛び込みでお願いに行ったりと、体当たりな仕事が多かったですね。


ドレッシングとジャムを主役に


住宅展示場の一室を演出

広い知識とセンスが必要になってきますので、常にアンテナを張っているような生活でした。必要なアイテムを「見つけられませんでした」では済まされないので、イメージに合う小物が見つかるまで探し回り、それでもなければ手作りしたりと、終電まで仕事に追われることもしょっちゅうで、体力も必要な大変な仕事でしたが、1つ1つの仕事が完成した時の達成感は格別ですね。
この仕事を通して「絶対にやり遂げないといけない」というプロ意識と、誠意をもって取り組んでいれば、助け合いながら道を切り開いていけるんだということを学び、その経験は私の人生のベースになっています。

酒田へ移住したきっかけは?

夫の仕事の関係で酒田にご縁を頂き、慌ただしく引っ越しの準備をして移住しました。
夫は長野県出身でしたが、兵庫にはもう25年以上住んでいたので、結婚してもずっと兵庫を拠点に暮らしていくんだと思っていたんです。ところが結婚して1年くらいで酒田市へ行くことになり・・・。
最初は「えー!うそでしょ!!」という思いから抜け出せず、正直気が進みませんでした。関西以外で暮らしたことのない私が、旅行ですら訪れたことのない土地に暮らすなんてイメージが湧かなかったんですよね。それでも、「とにかく行くしかない」という感じで移住し、今年で7年目になりました。
移住してすぐの頃は関西でのお仕事を引き続きお受けしていたので、酒田と兵庫での2拠点生活に近い状態でした。今では酒田を拠点に活動していますが、丸6年経った今でも、信頼関係が確立している関西のクライアントさんからはお仕事をいただいていて、本当にありがたいなと思います。


酒田といえば、美しい鳥海山

酒田での暮らしは、最初はやはりとても寂しかったですね。夫の出身地なわけでもないので、全く知り合いがいないという状況でした。SNSも今ほど盛んではなかったので情報を仕入れるのも大変で、「私、このままでは気が滅入ってしまうかも・・・」と思い、自分から行動を起こすことにしました。
1つ目は、自分に喝をいれる意味で始めた「1日1ブログ」です。1日1つ酒田に関する記事を書くというミッションを自分自身に課すことで、何か書くために出掛けようというマインドにしました。
2つ目は、市などが主催しているお料理教室に出掛けること。勇気をだして参加してみると、1人で参加している方も多くて、念願だったお友達も作ることが出来ました。食べることが大好きなので、酒田の食材に触れたり、庄内で活躍しているシェフの方からお料理を教えてもらえて楽しかったですし、庄内でも「食」に関わる仕事がしたいなという気持ちが強くなりました。


「すしまる」さんで、お寿司と地酒を戴くのが至福の時間です

所縁のない酒田でお仕事を繋いでくれた出会いとは?

酒田に移住して2年目から現在に至るまで、「(株)みどりサービス」さん(「JA庄内みどり」さんの子会社)の食品部門である「マルノー山形」さんと一緒にお仕事をさせていただいています。このマルノーさんとの出会いは、実は本当に何気ない日常がきっかけでした。移住後、私が関西での仕事に出掛けている間、夫が近所の居酒屋さんで自治会成年部の方々と仲良くなったんです。そのまま夫も成年部に所属することになり、季節ごと様々な郷土料理を作って食べるなど楽しそうに活動していました。ある日夫が、食べることが大好きな私も集まりに出席させてもらえないかと頼んでくれ、その結果、移住者で知り合いもいなく寂しいだろうからと特例で会合に参加させてもらえたんです。
その集まりの際に、自分が今までしてきた仕事の話をさせてもらったところ、メンバーの中に「JA庄内みどり」さんにお勤めの方がいらっしゃって、運営形態が変わるタイミングを機にマルノーさんの商品ブランディングを担当させていただくことになりました。酒田での初めてのお仕事でもありましたし、見知らぬ土地での暮らしに寂しさを感じていた時でもあったので、この出会いには本当に感謝しています。
マルノーさんでは、商品のパッケージデザインやウェブサイト用のビジュアル、商品の販路拡大など様々な分野に関わらせていただいています。


素材の味を生かした新商品のジェラート♪
パッケージデザインを担当しました

このご縁を無駄にしたくないという思いも強かったので、これまで培ってきた人脈をフル活用して都内を中心に展開しているスーパー「成城石井」さんに商品を卸したり、関西のデザイナーさんへ協力を依頼して商品デザインを形にしたりと、全力で向き合いました。新参者である私の意見に内心おもしろくない思いをした方もいたかもしれませんが、自分が求められている役割は新しい目線に立つことだと自覚していたし、何より商品自体がとても魅力のあるものだと思ったので、県外に向けてもっとアピールしたいという気持ちが強かったですね。


お味噌の美味しさが伝わるように
スタイリングしました


この柿酢シリーズは美味しすぎてびっくり!
ラベルデザインに携わらせていただきました

アトリエ リアンのお仕事について教えてください

酒田をはじめとした庄内、そして山形は新鮮な食材が豊富だなと思います。それに玉こんにゃくやお麩などのソウルフードもたくさんあって、高い加工技術をもつ食品会社がたくさんありますよね。そういった良い食材や商品をもっとたくさんの方々に知ってもらいたくて、アトリエ リアンでは、商品開発やブラディング構築など各種事業のトータルサポートも承っています。「食の6次産業化プロデューサー」の資格を活かし、地域の生産者の方々と一緒に元々ポテンシャルが高い食材の可能性を広げていけたらとも思っています。4年前に「宮田食品」さんと始めたこんにゃくスイーツ事業も、試行錯誤を繰り返しながら、これからも諦めず形にしたいです。「絶対にやり遂げる」という気持ちは、私の信条でもありますから!!
また、商品を開発しそれを売り出すお手伝いをしている私が、まず自分でそのモデルケースを示すことで、クライアントさんの信頼を得られるのではないかと考え、他の事業でも一緒に仕事をしている料理研究家で元シェフの荻沼さちえさんと、この5月から清水屋5Fのサンロクキッチン(※1)で麻婆豆腐専門店「TABELette(たべれって)」をオープンしました。


マルノーさんの商品を使った料理教室を開催

レシピ開発にも多くの時間を費やし、毎週水曜日のみの営業ですが仕込みは前々日から行うなど、「美味しいものを食べてもらいたい」という想いで提供しています。実際に自分たちでチャレンジしてみたことで、今までは見えなかった角度から物事をみることができたり、お客様の生の声が聞けることの嬉しさを実感したりと、挑戦してみて良かったなぁと思っています。
商品には自信があるのに、PR方法がわからないと思っている事業者さん、また愛情いっぱい育てた野菜や果物の次なる可能性を模索したい農家さんなど、今より一歩踏み出したいと考えていらっしゃる方と一緒に、酒田の魅力をたくさんの方に知っていただくお手伝いをしていきたいです!


ビジネスパートナーの荻沼さちえさんと


イートインとテイクアウト、どちらも対応しています!


数時間掛けて煮込んだ白湯スープを用いた麻婆豆腐


※1 酒田市産業振興まちづくりセンター サンロクが運営するチャレンジキッチンのこと。ある程度の設備と備品(ガスレンジ・冷蔵庫・製氷機・鍋・皿など)がそろっていて、飲食店営業のトライアルの場として活用されている。

慣れない土地でも、自分の「やりたい」を実現させる秘訣などはありますか?

夢や目標は、小さなことでも口に出して発信してみると誰かの何かにひっかかって、繋がりが生まれていくと思っています。自分が今までしてきたことを思い切って話してみるなど、少しのアクションで良いので自分から発信すると、意外な人との共通点が生み出されていくので世界が徐々に広がっていきますよ。
今やビジネスパートナーとなった荻沼さんとの出会いも、なんと移住初期の引きこもり対策で始めた、私の「1日1ブログ」がきっかけなんですから! いわゆるネットを通じた出会いからリアルなお付き合いが始まるなんて・・・、人生どこに運命の出会いがあるか分かりませんね(笑)。
ただ、オープンマインドを心掛けると同時に、誠意をもった地道な活動も大切にしています。関西でも酒田でも一番大切なのは同じで、人と人との繋がりだと思っているので、ご縁を大切にしています。
そして、あまりクヨクヨしないことも秘訣かな。気持ちが暗くなってしまうと良くないので、「なんとかなる」という前向きな気持ちが、良い循環に繋がっていくと考えるようにしています。


荻沼さんとは、移住者、食べること好き、お酒好き、器好きと共通点がたくさん!

移住を検討している方へメッセージ

四季がはっきりしているので冬はちょっと辛いんですけど、こんなふうにそれぞれの季節を感じられるのは酒田の素晴らしさだと思います。春を待ち遠しく思ったり、初夏になってもまだ雪が残る鳥海山をみて驚いたり、雪道の運転が嫌いじゃないことに気付いたり・・・。自分の知らない世界がまだまだ広がっていることが日々新鮮です。
旬の食材を美味しいと感じ、炊き立てのお米を食べて幸せを噛みしめることができるなんて、人間として豊かな暮らしが送れているなぁと実感できますし、そういうシンプルな楽しみを見つけていけるのが酒田の良さだと思います。
はじめは1人で鬱々としてしまうかもしれないけれど、小さな一歩で良いので思い切って行動に移して、酒田ライフを楽しんで欲しいと思います。


一面に広がる田んぼに癒されます


◇◆Atelier Lien(アトリエ リアン)◆◇
お問い合わせ:atelier.lien502@gmail.com
ホームページ:https://atelier-lien502.com/
TABELette Instagram:https://instagram.com/tabelette.sakata
TABELEtte LINE:https://line.me/R/ti/p/%40780mznhj

【Atelier Lienの出来ること】
・商品撮影~カタログ撮影まで幅広く対応
・インテリア・雑貨・フードの撮影スタイリング
・レシピ制作・レシピ撮影
・商品開発、パッケージ・ラベルデザイン
・店舗・ショウルームなどのディスプレイ
(カメラマン・デザイナーとも提携しておりますのでトータルコーディネートも出来ます)
・料理研究家による料理教室・スタイリング教室
・セミナー講師


ご興味ある方、是非ご参加ください!


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