江口 遥香さん

東京都からUターン

大好きな人がいるこの街で

酒田が大好きでUターン就職した江口さん。地元企業の情報が少ない中での就職活動や現在のお仕事のやりがい、また大切なご家族と過ごす酒田暮らしについて伺いました。

*一部写真は、業務を再現して撮影しています

Uターンのきっかけ

幼少の頃から祖父母と過ごす時間が多く、そんな大切な人たちや温かい思い出がたくさんある酒田での暮らしが大好きでした。大学進学を機に東京へ引っ越したのですが、もし自分が目指す学部が設置された大学が酒田にあれば、迷わず地元進学を選択していたと思います。

大学入学翌日から満員電車の洗礼を受け、すぐに「ずっとこんな環境で生きていくのは無理かも・・・」という気持ちになりました。とはいえ4年後の就職を考えると、妥協せずやりたい仕事に就きたいという思いが強くあったので、自分は東京で働くことになるのかなと思っていました。そんな中、新型コロナウィルス感染症の影響で大学2年生の1年間は授業が全てオンラインとなり実家に戻りました。一年ぶりに酒田でゆっくり過ごし「やっぱりこの街が好きだな」と実感しましたね。そして、この期間があったことで、翌年の大学3年から始まった就職活動の際、私は酒田で暮らしたいという軸を持つことができ、Uターン就職に向け動き出すことにしたんです。

とはいえ、東京での新しい生活は楽しかったですね。ミュージカルや舞台などに足を運んだり、ベタですが友達とディズニーランドに行ったり(笑)。一度東京で暮らせたことは、とても良い経験だったと思っています!

関東との違いも多いUターン就職

就職活動で一番困ったことは、地元企業の情報が少ないということでした。

大学時代に劇場でレセプショニストのアルバイトをしており、やりがいと楽しさを感じたので、卒業後は接客業に就きたいと考えていました。そして出来れば、お客様ファーストで上質な接客を追求できる環境が良いなと。まずは全国規模の求人を扱う大手の就職活動サイトに登録し「接客業」「山形県」などと条件を絞って検索したところ、求人数がとても少なくて・・・弊社の掲載もなかったんです。東北地方の大学だと学内のキャリアセンターなどで情報を集めることもできたと思うのですが、東京の大学だと地方企業には弱いので不安な気持ちになりました。でも「接客業」も「Uターン」もどちらも諦めたくない!と思い、自力で様々な情報を集めました。そしてその時は募集していなかった今の職場のインターンシップに直談判して受け入れて頂いたんです。インターンシップを経験できたことで仕事への理解が深まり、ここで働きたいという想いが強くなったので、諦めず自分から積極的に動いて良かったなと思っています。

現在のお仕事について

フライト時間に合わせた搭乗手続きなどのグランドスタッフ業務、その他の時間でカウンターでの発券業務や事務作業などのデスクワークを行っています。

グランドスタッフ業務では、ご旅行や出張などで酒田を発たれる方が最初に出会うスタッフとなるので、お客様の旅のスタートが良いものになるよう務めさせていただいています。以前、ロビーサービスをしていた際、手続きにお困りの様子のお客様にお声を掛けさせていただきました。手続きが終わった際にも丁寧なお礼の言葉をいただきとても嬉しかったのですが、その数日後、なんと空港まで再度お越しいただき「あの時はありがとう」と伝えて頂いたんです。その当時はまだ入社間もなく、不安や緊張でいっぱいの日々でしたので、この経験により自分に自信がつき、今も私の支えとなっています。

また現在は、自分のUターン就職の際の経験を生かし、採用業務の面にも携わっています。まずは採用スケジュールに関して、地方企業の面接は全国と比較して少し遅いと感じたので、いち早く就職を決めたいという人も多い新卒採用にとっては不利になることを説明し、採用時期の見直しを検討しています。またインターンシップや会社情報の発信の必要性についてなども提案し、これから出来る範囲で動いていくことになりました。先輩方は私の意見に耳を傾けてくださり、時代によって移り変わる就活事情を柔軟に取り入れてくださいました。これからも、自分に出来ることを精一杯取り組んでいきたいです。

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7/22~8/7、8/21〜9/6の期間、庄内空港のインターンシップ・職場見学を実施いたします。

詳細は下記リンクよりご覧ください。

【応募締切 7/10(水)】

https://www.shoko-corpo.jp/aviation/

酒田暮らしの良さを教えてください

Uターン後に新たに見つけた楽しみではないのですが、やっぱり美味しい食べ物と美味しいお酒は酒田暮らしを語る上では欠かせません。大学時代の友達や仕事で知り合った県外の方に酒田を案内することがあるのですが、おススメしたいお店が多すぎて酒田ラーメンを1日3杯食べた日もありました(笑)。またアルコール解禁となった二十歳の時からお酒が好きで、職場の方々ともご一緒させていただく機会が多く、楽しみながらコミュニケーションを深めています!

大好きな祖父母と

そしてやっぱり、生まれ育った地元という安心感がありますね。酒田での就職が決まった際、祖母が泣いて喜んでくれたんですよ。東京の大学に進学した時点で就職も東京でするだろうと思っていたようで、また近くで暮らせることが嬉しかったと(笑)。そんな祖母たちとは時間を見つけては会っていて、テレビ番組や日々の仕事のことなど他愛もない会話を楽しんでいます。

世代のUターン希望者に向けたメッセージ

私自身がそうでしたが、就職活動ってすごくエネルギーが必要で、社会人として新たな生活をスタートすると戸惑いや不安など心配なことが多いと思います。そんな時、家族や昔からの友人がそばにいて話を聞いてくれたり、見慣れた景色で心が落ち着いたりすることって、とても大切なことだなと思います。職種によっては首都圏にしかない場合もあるかもしれませんが、酒田に自分のやりたい仕事があるかなと感じている人は、ぜひ諦めないで情報を集めたり自分で問い合わせなどして欲しいです。私は妥協せずに動いて今の仕事に就くことができて本当に良かったと感じています!

また、地元には新しい出会いや刺激が少ないんじゃないかと思われがちですが、実際はそんなこともないんです。Uターン後に仲良くなった子と話しをしていたら、実は同じ小学校区だったことがわかり、さらに意気投合!! 出会いって数の多さではなくて、タイミングや相手との関わりで自分にとってスペシャルなものになるんだと思います。

ですのでUターンを少しでも考えている方はぜひ一歩踏み出して欲しいです。

ANA便をご利用いただければ、東京・酒田間は1時間で移動できますので、庄内空港でお待ちしています!

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